頸動脈エコー検査とは

頸動脈エコー検査とは
頸動脈エコー検査とは主に動脈硬化
無いかどうか、脳梗塞や心筋梗塞の原因と
なる血栓が無いかどうかを調べるために
行います。
動脈硬化があると血液の流れが悪くなり、心臓に負担を掛けたり血管の内側が狭くなったり、血管自体がもろくなったりします。この状態が長く
続くと、心肥大や心不全、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険が
あります。

※動脈硬化・・・動脈にコレステロールや中性脂肪などが
        たまって、詰まったり、硬くなったりして
        弾力性や柔軟性を失った状態をいいます。
検査の方法
・仰向けに寝た状態になり、首の部分に
 ゼリーを塗り、そこに機器をあてて、
 検査をしていきます。
・左右合わせて数分程度で終了する簡単
 な検査です。特に痛みはありません。
動脈硬化は無症状で進行
動脈硬化の実際の進行スピードは、非常にゆっくりしたもので、何年もの時間をかけて、確実に進行しています。しかも怖いことに、動脈硬化そのものは、ほとんど症状に現れません。
ところが、あるとき突然、血管壁にできていた小さな突起
「プラーク」が破裂することがあるのです。プラークが破裂
した部分は、血管壁の内側に傷ができたようなものですから、すぐそこへ、血小板などの傷を塞ぐ成分が集まってきます。
そして血管の内部に「血栓」という、かさぶたのような塊が
つくられ、血液の流れをせき止めます。これが心筋梗塞や
脳梗塞の発作の際に、血管の中で起きている現象です。
動脈硬化のスピードを速める原因
動脈硬化のスピードを速める原因のことを「動脈硬化の危険
因子」と呼んでいます。
ここで代表的な危険因子を紹介します。

・自分でなくせたり、治療できる危険因子
 ①脂質異常症
   血液中のLDL(悪玉)コレステロールが多い
   と、それが血管壁に侵入して血管壁を厚く
   します。その状態を改善してくれるHDL
   (善玉)コレステロールが少ないと、
   やはり血管壁が厚く変化していきます。
   また、中性脂肪値が高いと、超悪玉の
   コレステロールが増え、動脈硬化の進行
   速度を速めます。
 ②糖尿病
   血液中にブドウ糖がだぶついている状態が糖尿病です。
   その多過ぎるブドウ糖が変化して血管壁を傷つけたり、
   中性脂肪に変わって脂質異常症を引き起こしたりして
   動脈硬化の進行を早めます。
 ③高血圧
   高血圧は血管の壁に高い圧力がかかっている状態です
   から、当然血管壁の老化が速まります。
 ④メタボリックシンドローム
   肥満、脂質異常症や糖尿病、高血圧などが複数重なって
   いる状態では、たとえ一つ一つの検査値はそれほど悪く
   ないとしても、動脈硬化が急速に進んでいきます。
 ⑥喫煙
   たばこは実に多くの病気の危険因子です。動脈硬化も
   例外ではありません。たばこを吸っている人は禁煙
   しないと、他の治療法の効果が台無しになってしまい
   ます。

・自分ではなくせず、治療できない危険因子
 ①加齢(歳をとること)
   誰でも歳を重ねるごとに動脈硬化が進行
   します。これが仕方がありません。
 ②性差
   女性ホルモンには動脈硬化を抑える作用
   があり、その恩恵にあずかれない男性は
   、女性よりも動脈硬化が速く進行します
   。ただ、女性も閉経後は動脈硬化の進行
   が加速していきます。
 ③家族歴(体質の遺伝)
   体質的に動脈硬化の進みやすい人もいます。血縁者に、
   若い時に狭心症や心筋梗塞、脳卒中などになった方が
   いる場合、少し注意が必要です。
動脈硬化の治療法
動脈硬化の治療の原則は、危険因子を確実に減らしていくことです。まずは禁煙、そして食事や運動に気を付けることです。
それでも危険因子を十分にコントロールできない場合に処方
される薬は、しっかり忘れずに飲むことが大事です。かつて
動脈硬化はいったん進行したら元に戻らないと言われていま
した。しかし近年効果の高い薬が使えるようになり、血管壁のプラークを小さくしたり、破裂しにくい状態にできることが
わかってきました。そのような治療効果の確認をするにも、
頸動脈エコー検査が役に立ちます。