甲状腺外来について

甲状腺とは
喉の気管の前にある臓器の名前で、形が昔の甲(かぶと=兜)に似ているのが名前の由来です。
正面から見ると、蝶が羽を広げた形に例えられ、大きさもモンシロチョウぐらいですが、羽の部分はもっと厚みがあります。
甲状腺の仕事は甲状腺ホルモンを生成分泌することです。
甲状腺ホルモンは、あまりなじみがないとは思いますが重要なホルモンで、身体全体の調子を整えるホルモンです。
甲状腺の病気
大きく分けると、甲状腺ホルモンのバランスが崩れる病気と、甲状腺内にしこりができる病気とがあります。
甲状腺の病気は珍しいものではありませんが、症状に乏しい
ことも多く知らずに病気を持っている人も多いです。


①甲状腺機能低下症

別名を「橋本病」といい、甲状腺ホルモンが少なくなる病気
です。代謝が低下した状態となり、だるい・疲れやすい・寒い・体が重い等の症状や、むくみ・体重増加が見られることも
あります。
甲状腺全体が腫れる(=びまん性甲状腺腫)こともあり、その際は検診などで発見されることも多いですが、症状が非典型的なため採血で甲状腺ホルモンを測定して初めてわかることも
多いです。
ホルモンの低下が著しい場合は、必要に応じてホルモン補充
(内服)を行います。


②甲状腺機能亢進症

「バセドウ病」に代表される、甲状腺ホルモンが多くなる病気です。
代謝が亢進し、動悸・手の震え・発汗・体重減少等の症状が
見られます。眼球突出をきたすこともあります。
機能低下の場合よりも、びまん性甲状腺腫となることが多く、巨大甲状腺腫となることもあります。
抗甲状腺剤の内服・手術・放射線療法等の治療が行われます。


③良性甲状腺腫

甲状腺にしこりを持っている人は珍しくありませんが、大きなものでなければ大抵自分で気づかずにいます。
基本的には、経過観察で良いことが多いです。
ただし、大きさが3㎝(種類によっては2㎝)を超える大きなものや、ものを飲み込みにくい等の症状がある場合などは手術治療の対象となることもあります。


④甲状腺悪性腫瘍

甲状腺にも癌などの悪性腫瘍が生じることがあり、その場合
手術などの治療が必要です。
大抵の甲状腺癌は「おとなしい」癌、つまり成長が遅い類の
癌で、手術された場合ほとんど寿命に影響しません。
しかし、放置した場合は、その限りではありません。
急ぐ必要はありませんが、大きさが1cm以上の甲状腺癌は、
手術を受けられた方がよろしいです。
おわりに
甲状腺疾患には色々な疾患がありますが、きちんと治療されていれば通常は問題ありません。
検査としては、採血検査と超音波検査を行い、必要があれば
細胞診(細胞を顕微鏡で検索する検査)やCT検査を行います。
気になることがある方は是非受診して下さい。



甲状腺専門外来
 
 診療曜日  月・火・水・金・土(木・日・祝祭日は休診

 担当医師が緊急時は診察できないことがあります。
 ご了承ください。