糖尿病網膜症について

糖尿病網膜症とは
糖尿病網膜症は糖尿病の影響で血液の流れが悪くなり、その結果、網膜という部分の血管が詰まったり出血を起こしたりする病気で、放っておくと、失明してしまいます。
一般的に、糖尿病を発症してから10年程度で糖尿病網膜症が発症すると言われています。

糖尿病の治療の一番の目標は、合併症の予防であるといっても過言ではありません。
糖尿病と言われたら基本的にはすぐに眼科専門医の診察を受けることがお勧めいたします。

糖尿病網膜症の治療について
糖尿病網膜症の進行度によって、治療方法は異なります。

糖尿病網膜症の進行度は、大まかには3段階に分けて考えられます。

 
よく見えているのに診察や治療が必要なのですか?
糖尿病網膜症は病気の進行と自覚症状に差があります。
網膜症で自覚症状があらわれるのは、かなり病気が進行してからです。
定期検診を受けていないと適切なタイミングで治療する時期を逃してしまい、失明への道をたどっていくことになりかねません。
自覚症状のあるなしで自己判断するのは非常に危険です。
なるべく簡単で楽な治療法はないでしょうか?
現在は医療技術が進歩し、一昔前であれば失明していた患者さんにも、ある程度有効な治療法もでてきました。
ですが、糖尿病に関してはまず網膜症を発症させない、また発症しても、初期の段階でストップさせることが一番の治療です。

そのためには糖尿病治療の基礎である食事療法、運動療法、薬物治療に真剣に取り組み、血糖コントロールを良好に保つことが最も大切です。

自覚症状が出てから、真剣に治療に取り組む方は多いのですが、ある程度病気が進んでしまうと、たとえ努力して血糖コントロールが良くなっても網膜症は進行するため、身体的にも経済的にも患者さんの負担が大きくなってしまいます。
まず、糖尿病に対する知識を深め、日常生活を改善することが、糖尿病に大きな効果が期待できる方法です。